水性絵の具と油性絵の具
sponsored link
【水性絵の具と油性絵の具】
木版画に使う絵の具は、水性絵の具の方が使い易いですが油性絵の具が使えないわけではありません。
むしろ水性と油性の絵の具を併用することで新しい表現の可能性が見えてきます。
水性絵の具には透明水彩(ウォーターカラー)という透明なものと、不透明水彩(ボディーカラー)のグワッシュやポスターカラーがあります。
それぞれの木版のインクとしての特徴は異なり、特に刷り重ねによって得られる効果が全然違います。
透明水彩は下の色が透けて見え、不透明水彩は下の色が透けて見えません。
木版の優れた特徴に、水による変化が挙げられます。
日本の風土は湿気が多いので木版画に合っています。
水彩絵の具は、版を水に濡らしてできる刷りの効果の、にじみやぼかしなど、多くの変化が得られます。
油性絵の具は水彩絵の具と比較すると、木版の効果は乏しいものですが、鋭い仕上がりや、色を強く出したいときに適しています。
また乾きが遅いのも特徴の一つです。
一般的な水性絵の具と油性絵の具の比較はこの通りですが、これらは絵の具の溶き具合や刷毛の使い方、紙の選び方で水性・油性を逆の効果にすることもできます。
実際に木版画を制作していくことで、透明水彩と不透明水彩、油性絵の具の関係は、より判るようになります。
水性絵の具だけの制作でも、刷る色の順序が違えば結果は大きく変わり、異なった作品になるでしょう。
木版画の可能性は無限なので、技巧が先行すればするほど必然的に技術の枠が狭まり、作品が小さくまとまってしまいます。
水性・油性の絵の具の違いや特徴、紙の違いによる変化などの要素を好きに使い、よりよい表現手段を自由に探って見てください。
[スポンサードリンク]