陽刻と陰刻
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【陽刻と陰刻】
木版画の表現方法には、大きく分けて陽刻と陰刻があります。
陽刻とは、表現しようとする形、すなわち線または面を彫り残しておくことをいいます。
この逆、つまり形となる線あるいは面のところを掘り取ることを陰刻といいます。
陽刻では表現しようとする形が残され、そこに絵の具が付いて、紙面には形が色で摺りとられます。
陰刻では、表現しようとする形が、紙の白、あるいは版の地の色としてあらわれます。
陽刻と陰刻とはちょうど写真でいうポジとネガの関係ですが、用紙に色の付いた紙を使ったり、一度地色を摺った上に摺り重ねると、逆の効果も得られます。
たとえば、暗い地色を摺った上に陰刻を明るい絵の具で摺ると、陽刻と同じような効果になります。
【印章の「陽刻」と「陰刻」】
印章では「陽刻」と「陰刻とに区別されます。
文字の周りが彫りぬかれ、捺印すると文字の部分が印肉によって現れる印章を「陽刻」といいます。
逆に文字が印材に彫られ、捺印すると、印字が白抜きで現れる印章を「陰刻」といいます。
現在では「陽刻」が一般的です。
しかし歴史上漢委奴国王印がそうであるように「陰刻」が一般的でした。
これは当時、印章が「封泥」に捺印するために使用されていたことに由来する。
「陰刻」の印を粘土に押すと、文字が凸状になって現れるためである。
紙が登場し、朱肉が普及してから「陽刻」が一般的になりました。
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